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製本教室(2/3)

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二日目、いよいよ製本教室の当日。
朝10時よりスタートですが、宿泊している川崎から横浜までどのくらいかかるものか。そして教室の場所まで迷わずいけるか、いろいろ鑑みて早目の出発です。

7時には宿を出て、昨日相当お気に召したやよい軒へまたから揚げ定食を食べに向かいました。わーいから揚げ♪から揚げ♪と鼻歌交じりにチケットを買い、定食が出てくるとそれはなんと「チキン南蛮定食」。
違う。
食べたかったのはから揚げなのにどうやらチケットを買い間違えました。
あー何しでかしちゃってんの、自分!と己の不手際を責めながら食べるチキン南蛮。じゃあから揚げは明日の朝御飯までとっておこう…。



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朝食を食べ終え、電車にて横浜へ。日曜日の朝なので空いていてよかったです。
線路端には菜の花も咲いていて、洗濯物がベランダで揺れていて。
2月とはとても思えない雰囲気、こんなに気候が違うんだ。
のちのち製本教室に参加していた東京に住む方に「昨日・今日のこの暖かさは特別ですよ」と言われたのだけれど。
ミユキにとっては上着なんて要らない程でしたが、電車内は暖房がガンガンでしかもみなさんちゃんと冬の装い。ファーの耳あてなんて要らないですよ。おしゃれなんですねぇ。

横浜駅で一度乗り換えて教室のそばの駅で降り、あらかじめメールで頂いていた地図を頼りに住宅街をてくてく。
柑橘系の木は何度見ても珍しさがなくなりません。みかんが木になってるってすごいなぁ。(たぶんミカンじゃないけど。)食べないのかなぁ…。
庭に生えているかんきつ類を食べないのか。この疑問をその後、教室の方にぶつけてみたのですが、失笑されてしまいました。あれー。
皮が厚くて食べられないとか、おいしくないとかいろいろあるんでしょうかね?鳥も食べないの?
製本教室となる先生のお家は地図のおかげもあってすぐに発見できました。
時間は8時。…レッスン開始は10時。9時以降にどうぞ、ということでしたがそれにしてもあと1時間か。早すぎ。どんだけ楽しみにしていたのやら。
近くの公園でぼんやりしているうちに9時をまわったので、先生のおうちへ。
出迎えて下すった先生は優しい雰囲気と厳しげな雰囲気両方を感じました。
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先生のブログを拝見していると本自体がとても好きなこと、そしてその好きな本に関しては徹底的に調べ上げたり、いろんなイベントを次々開催していたりして、なんとなく本が好きなんてものじゃないというこが伝わってきて、すごいなぁと思っていたのですがまさに雰囲気に表れておりました。部屋の中も!おうちの稼業が古本屋ということもあり、本と資料と道具類とがてんこもりだったのです。あと息子さんの漫画本^^ね。
テーブルには一人一人分の使う道具がきちんと準備されておりました。
10時にはレッスンスタート。
紙の目の読み方から本かがり上製本。和装本、折り紙で折る豆本など様々を一日で!
必死に本を教わるとおりに作り続けたけれど、後半はくったくたでした。
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でもとても勉強になりました。個人的に本を読んで学ぶのも限界があったので、百聞は一見にしかず、ああなんて理解しやすい。
先生もおっしゃっていたけれど、たぶんスタンダードを知らないでつくればそれはそれで新しい発見があったりして良いところもあるのだろ思うのですが、古からの本を作ってきた人々の知恵がせっかくあるのです。それを学んだ方が早いと思いました。それから自分のオリジナル製法が編み出されるのも良し、自分の新たな製作法を編み出すのも良し。
正直まだよくわからない部分も多いのですが、それはまた自分でいくつか作ってみて、それで疑問点をクリアにしてから先生に質問してみようと思います。

さあ、製本教室の終わった後は「放課後 消しゴムハンコ教室」です。先生は同じ。
本とハンコの関係は蔵書票という形で結ばれているのです。自分の本ですよ、と蔵書につけるしるしの紙が蔵書票です。それを簡単に作れるのが消しゴムハンコというわけなのです。
今回は蔵書票ではなくただ消しゴムでハンコを作ろうというもので、ワタクシ・ミユキはアルファベットの「C」をつかむ手を彫ったのですよ。
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写真は試し押しの段階なので周りにもペタペタ押してあります。
先生の作るものはカーブなどがとてもきれいでぜひその技を盗みたいと思っていたのですが、「やったことのある人ならその人なりの技法があるから」ということで手直しだけしてもらいました。図案帳を見て、気にいったものをフリーハンドでその場で描いて彫ったのですが、どうも「C」のフォントをミユキが適当に描いてしまったので、バランスが取れないのだと指摘されました。
手作り感があるとか、そういうこととはまた別の話なのですね。すみません。ちょっとゆるく考えすぎておりました。反省です。

他の消しゴムハンコ教室まで参加された方々と作ったハンコを押した紙を交換し、全行程終了。
先生へお礼と別れを告げて、同じ路線を使って帰るフィンランド在住の方とおしゃべりをして川崎まで帰りました。フィンランドってどんなとこ?と尋ねてみると「たぶん北海道と変わらないよ」という答え。食べる魚にあんまり種類がないということに驚きました。
サーモンなんてイメージありますけど…。「うーん、寒いせいか脂が乗りすぎていてちょっと生臭いと思う。」そうなんですか。きれいなところというのは間違いないようですが、少しイメージが変わっちゃいましたよ。

川崎に到着し、そんな時間じゃないか、と晩御飯をあきらめ(一度7時くらいかな?レッスンに参加したみなさんで持ち寄ったお菓子を食べました)ホテルへ。
もう12時を回っていたので、すぐ寝ることにしたのです。ぐったり。
by kurokurosusukoji | 2009-02-17 14:10 | ダイアリ
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