祝日だというのに仕事へ出かけてしまった三番目の兄さん。ちぇー。 そんな三番目の兄さんの為にお弁当を作るべく朝早く起きたミユキは、朝から魔法のトランク「銀嶺鞄」を覘いております。本日は昭和24年の小学校の修学旅行のしおりが出てきましたよ。 一日だけの札幌から小樽への修学旅行。 朝6:30に学校を出発、札幌駅から汽車で小樽へ。氷川丸という船を見学し、午後はオタモイ海岸にて過ごし、夜7:30学校到着。 表紙で子供が指さすあの建物は・・・ひょっとして「夢の国オタモイ遊園地」にあった龍宮閣では? オタモイ遊園地は昭和11年に開園し、海にせり出した園内の宴会場「龍宮閣」は京都の清水寺を凌ぐとも言われたのだとか。 戦争中の休業を経て、いよいよ本格的に再開だ!という昭和27年に火災で焼失したのだそうだ。 ということはこの子らが見て絵に描いた昭和24年はまだ営業は再開されていなかったのでしょうね。 子供達にはどういった建物か説明されていなかったようで、しおりには『浜に降りて右側を見ると海面から約五十米の高さの崖の中腹に大きな家が建っています』と書かれています。 北海道中央タクシー株式会社のHPに当時の絵葉書の画像がありました。→オタモイ海岸写真集 午前中に見学した船、氷川丸は今でも横浜で見学できるみたい。こちら→日本郵船氷川丸 しおりに記載されているトン数や全長などからおそらくこれで間違いないと思われますよ。 たった一日とはいえ、楽しげでしかししおりの内容を見るととても真剣。 汽車で通る札幌~小樽間の駅一つ一つもきちんと名前や由来、周辺の施設等しっかり調べてあり、読んでいて新しく知る事実もたくさん。 ◆桑園駅(そうえんえき)は北海道開拓使が桑を植えていたことが名前の由来。けれどこのしおりには『今では桑は全然ありません』とあり、ええ?昭和24年にはもう既に桑はなかったんだ。 また『桑園駅はこれから札幌市の表玄関として発展するでしょう』という予測も。 うーん・・・予測ははずれているかもよ。 ◆軽川駅(昭和27年に手稲駅(ていねえき)に改称)では『線路の北側には日本石油株式会社の建物が見えます。これは石狩油田でとれた原油を製油しているところです』という表記が。 !!石狩油田?油田があったのか。 ◆小樽築港駅『小樽の港を作る時に色々大切なことをするために明治43年にできた駅なのでこのような名がついたそうです』。いろいろ大切なこととは・・・。ぐっと子供らしさが出ました。 ひとつひとつ読んでいると景色が見えてくるようでとても楽しい旅行のしおり。 自分の時のことを考えるとなにも学ばなかったなぁと少し反省もした旅行のしおり。
by kurokurosusukoji
| 2009-07-20 13:35
| 古
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