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製本教室(3/3)

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昨日の製本教室からホテルへ帰ってきたのは0時を回ってから。くったくたのまま眠りにつき、寝坊をしてしまいました。ぎゃー。
はっと目を覚ますと午前6時30分。それでも早いと思われるでしょうか?今日は東京の谷中・根津あたりを散策しようと交通機関の混雑を避けるよう、もっと早くにホテルをチェックアウトして出かける予定だったのですよ。ちぇっちぇっちぇー。
今度こそと楽しみにしていたやよい軒のから揚げ定食(まだ言ってる)はさんざん迷ったあげく、ひょっとしたら行った先にもあるかもと、なくなくスルーし川崎駅へ。それくらい混雑を恐れていたのです。
大体その辺を回ろうと考えていただけで、特別に目的があるというわけではなかったので時間がずれれるのはかまわなかったのですが。



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とりあえず何線かはわかりませんが、東京行きへ乗り、東京駅にて総武線に乗り換えてお茶の水へ。ノープランなのでその辺の乗り換えは適当。なんとなーく。
お茶の水駅にて地下鉄に乗り換えようと思ったのですが「神田明神」という看板を見つけ、ええ、それって銭方平次が住んでいたところじゃない?!(平次は架空の人物)と興奮し、そっち方面へ走りだしてしまったのですが、その途中で「東京大学構内行き」というみんくるバスというものを発見し、今度は「東大?!」と興味を取られバスに飛び乗ってしまいました。
終点でバスを降りしばしうろついてみました。東大附属の病院の建物すごい豪華ですね。興味はあったのですが、いかんせん思いつきで訪ねた場所故、なにがどの建物やら…。
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池之端門を通って不忍池でしばし鳥に見とれ足止め。
池の周りにはミモザの木もあって、ちょうど花が咲いていたのです。
途中ちょっと寄り道して「森鴎外居住跡」を見学。水月ホテル鴎外荘というホテルの中庭にありました。部屋として使用されているようです。
狭い路地を通り抜け、てくてくてくてくと根津神社へ。ここでワタクシミユキの旅運の悪さが発揮されました。休みだったり、工事中だったりいろいろと残念な思いはよくするのですが、根津神社は工事中で、何もかもが神秘のベールに包まれておりました。旅先で出会う人は皆素晴らしいんですけどね…。
ご朱印だけ頂いて退散。残念ね。
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路上でエリアマップを見つけるとデジカメで写真をとり、それを見ながら歩いていたのですが、それを見ていて気になったのが「札幌旅館」。
ほっとけないくらい気になったのでこの目で見ようと異人坂を上りヘアピンのようなカーブを曲がり…あったー!
けどやってなーい!
ちなみに、この札幌旅館のお向かいのKさんというお宅も可愛らしい古めかしい様子のおうちでした。
異人坂は明治の頃、東大のお雇い外国人講師さんの官舎が坂の上にあったために呼ばれた名前で普通の住宅街の中の坂でしたよ。今は自転車のおばちゃんがびゅーん。
そしてその坂の奥には「おばけ階段」もありました。階段は隣に建築されたマンションのために幅が広くなっておりました。下からだと40段、上からだと39段という噂でしたが、ちょっと勇気出して数えてみたのですがどっちも39段でした。
マンションのせいでお化けはいなくなったのかなぁ。
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谷中の町は狭い路地が入り組んでいて、歩いていてとても楽しかったのです。通称ヘビ道なんていう路地もあって、ヘビのようにくねくねと曲がって続いているのです。写真を撮ったのですが曲がり角があまりに迫ってきて撮ってもくねくね具合が伝わりませんでした。
ぷらぷら歩いているうちに気になっているけれど、月曜日が定休日だの見つけられないかなぁとあきらめていたお店がどんどん見つかりました。最初の写真もその一つ。乱歩。月曜定休なんですよね。残念でした。
パン屋さんに教えてもらったのは「いせ辰」という千代紙のお店。話によると同じ通りに二軒あるようでしたが、一軒しか見つけられなかったのです。
昨日の製本教室で折り紙で折る本の作り方も教わったので、それを千代紙で作ってみようとお買い上げ。カラフルでデザインも素敵。折り紙セットには「千代紙は雨の日に折りやすい」と説明書きが入っておりました。湿気を含んだ方が柔らかく折りやすいということらしいですよ。
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狭い路地を歩いているうちに行き止まりにたどり着きました。
ありゃーと引き返そうとすると家からおばあちゃんが出てきて「そこ曲がると通り抜けられるよー」と教えてくれました。わーありがとうございますー。と喜んで曲がれといわれたそこを曲がると「谷中霊園」。でたー。
もともと霊園にも足を運ぶつもりだったのですが、あまりに突然でびっくり。しかも霊園内はそこらの路地と変わらない使い方をされていて、人も自転車もお墓の間の道をびゅんびゅんでした。
霊園の中には五重塔の焼けた後もあり、これは幸田露伴の小説「五重塔」のモデルになったものなのだそう。
のっそりと源太があんなにつらい思いをして建てたのに…小説は高校生の時に読んだのですが、江戸っ子ってつらいなぁと思った記憶があるのです。(それだけ?)すごい感情を持って読んだ覚えあり。その当時はのっそりを無条件に応援して読み進めた気がしたけれど、今はどうかな。もう一度読んでみようかな。
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墓地では2時間ほど(お墓見学したり、猫と戯れたり、ナメクジを見つけどこまでいくんだろうと見つめておりました)過ごしてから道へ出て、お寺の軒下でちょっと休憩。
他にお客さんもなく、静かだわーと思っているところへサングラスをかけたお年寄りの集団がやってきました。それをきっかけに出発。国際子ども図書館の建物に見とれたりしつつ、今度は寛永寺へ向かいました。
お参りをしてここでもご朱印を頂戴しようと事務所(事務所とありました)へ向かうとなんと先ほど別のお寺ですれ違ったグラサンお年寄り集団のおひとり、おばあちゃんが。その方もご朱印をいただきにきたのだそう。ウォーキングの会でお寺を巡っているとのことでした。
話をしているうちにそのおばあちゃんも北海道の出身ということで意気投合。これからその集団が向かう湯島天神まで一緒に行こうと誘われたのですが、このあと一軒だけ行きたいお店があったので辞退しました。きっと楽しかったろうけど…残念でした。
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行きたかったお店とは「花木屋」お花屋さんです。朝の時点でお店の場所だけチェック済みだったのですぐに到着。
お店の中では店主の岡野さんが忙しそうに電話応対していたり、花をまとめたりしておりました。忙しい時間帯に来てしまったか…お話できたらうれしかったのですが、お店の中だけ見せてもらい早々と退散することにしました。実際にこれただけでも満足だよ。お店は町に溶け込んでおりました。
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この左の写真は立派な椎の木のある王林寺にて。
なんてことないクーラーの室外機からの湿気で壁の色が変わっているだけなんですけど、なんとなく模様に見えたもの。壁の下に本当は模様があってそれが浮き出ているのかしら。それとも偶然?
ちなみこの王林寺も工事中。この時期は寺社仏閣の工事に適しているのかなぁ。
この辺りで「はっ!」と気がついたのですが、実はこっそり東京で暮らす友人、いくちゃんにアポなしで会いに行ってみようという企画を考えておりました。迷惑な話ですよ。
街を歩いているうちに時間の概念を無くしてしまい、会いに行く時間がなくなってしまったのです。逆にこの方が良かったかもしれないけど。
そして、もう一つ気がついたのが日焼け。目が真っ赤になってしまいました。
美容の大敵紫外線を浴びまくっておりましたよ。目の赤みは目薬などでは取れなくて、しかたなくコンタクトからメガネに変え、少し目を隠すようにしてみたのです。
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地下鉄に乗っているときには隣のおばさまに「あなた目が赤いけれど花粉症?」と尋ねられ、なんとなく違うといいづらくって偽花粉症患者を演じてしまいました。これからはサングラスが必要か?

忘れかけていましたけれど、道で見つけた「ご自由に吹いてくださいの尺八」です。
すんごく吹きたかったけれど、さんざん迷って吹かずじまい。いくじなしぃ!

さて、この辺りで気がつくともう飛行機の時間が迫ってきておりました、まるで「ひとり転々」のような散歩旅も終り。帰りましょう。
東京駅まで戻り、そこからバスで空港までビューン!後から考えるとあれがそうかというレインボーブリッジを通りフジテレビの下を通って空港へ。フジテレビの社屋は今更ながら不思議な形ですね。
楽しい旅じゃった。そして東京の人たちはみな優しかったのですよ。
なんでしょ、いかにもよそ者風だったのかなぁ。
飛行機に乗って、新千歳空港に降り立った瞬間から脱いでいたジャンパーを着て、迎えに来ていた三番目の兄さんと一緒に家に帰ったのでした。札幌は大雪でした。

ぱたっと寝れましたよ。
そして、結局やよい軒のから揚げはあの一度きりだったのね。


※行きたかったのに行けなかった店リスト
・「乱歩」 月曜定休のため
・「大名時計博物館」 月曜定休のため
・「芋甚」 月曜定休のため
・「中華料理 オトメ」 理由は不明だけれど休みだったため
・「愛玉子」 近くを通っていたのに完全に忘れていたため 
・「なかよし文庫」 完全に頭から抜け落ちていたため
・「根津のたいやき」 開店前だったため
by kurokurosusukoji | 2009-02-17 17:18 | ダイアリ
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